皆さん、こんにちは。グルメ食べ歩きブロガーの前田です。
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グルメ好きの人が、よく利用するであろうサイトに「食べログ」がありますよね。恐らく、ほとんどの方が利用した事があるのではないでしょうか。
お店から徴収する料金の是非が問われている
グルメサイトである「食べログ」が、お店から徴収する料金の是非がネットで話題となっています。
新規オープンしたばかりの飲食店のオーナーが、まず考えるであろう大手グルメサイト食べログへの掲載。
グルメサイトは利用者にとっても、お店にとってもなくてはならない存在ですが、お店にとって、コストやレビューの対処などで不満も大きいようです。
食べログでは、店舗の運営者向けの有料サービスがあり、料金に応じて、サイトでの優先表示やネット予約、ポイント付与といったサービスがあります。
食べログ従量料金について:http://user-help.tabelog.com/about_commodity_charge/
ネット上からの予約は、ディナーの場合は利用客1人あたり200円。ランチは、利用客1人あたり100円を徴収する仕組みです。
事の発端は、あるお店が、食べログの課金による負担が重いため、「食べログの予約サイトで課金制度が始まった」「利益を圧迫するため、電話での予約をお願いします」という張り紙をTwitterで掲示し、瞬く間に広く拡散したことです。
噂には聞いてたけど食べログに一律¥200課金はつれーわな(´-﹏-`;) pic.twitter.com/ir5flGLSqU
— 武者小路ミゲル⛩️ (@pu1go) June 26, 2018
食べログでは、店舗運営者向けに販促サービスを展開していて、このサービスに加入すると月額1万円から10万円の固定料金がかかります。これに加えてネットから予約が入った場合には、顧客1人あたり100円から200円の予約料を食べログに支払わなければなりません。
飲食店は、とても競争が激しく10%の利益率が得られていれば、まずまずと言われる世界だそうです。2000円のランチの場合、利益率が10%だと200円しか儲かりませんから、ここで100円が徴収されてしまうと、利益の半分が吹き飛んでしまうので、大きな負担となります。高級店ならいざ知らず、一つの予約に200円取られると利益も圧迫するでしょう。
グルメサイトの宣伝効果はありがたいでしょうが(グルメサイトに載せてほしくないと言っている隠れ家的な店舗もあります)、どんな店でも有無を言わさず一律200円課金だと、お客に愛される良心的な店ほど圧迫される側面もあるでしょう。
しかし、食べログ側のコストも無視できないので、難しい問題です。この手の仲介サービス事業者が受け取る対価としては、サイトの集客力、口コミを含む豊富な情報を考慮すると、正当なものであるとも言えると思います。
食べログへの掲載を拒むことはできない
今回の件とは関係ない話ですが、食べログへの掲載を拒む権利はない様です。裁判で判決も出ているので紹介しておきます。
飲食店の検索サイト「食べログ」の口コミで損害を受けたとして、北海道で飲食店を経営する会社が、サイトに出ている店の情報を削除するよう求めた裁判で、最高裁判所は店側の上告を退ける決定を出し、情報の削除を認めない判決が確定しました。
飲食店の評価や感想を口コミとして書き込める検索サイト「食べログ」を巡って、北海道で飲食店を経営する会社は、「料理が出てくるまで40分くらい待たされた」などと否定的な内容を書き込まれ損害を受けたとして、サイトを運営する東京のインターネット関連会社「カカクコム」に店の情報の削除を求めました。
1審の札幌地方裁判所は「店側の要求を認めれば、サイトの利用者が得られる情報が恣意(しい)的に制限されることになり、到底認められない」として、訴えを退けました。
店側は控訴しましたが、2審の札幌高等裁判所も「飲食店を経営する以上、社会的に妥当な『口コミ』であれば損失があっても受け入れるべきだ」として退けました。
このため、店側が上告していましたが、最高裁判所第3小法廷の岡部喜代子裁判長は、2日までに上告を退ける決定を出し、情報の削除を認めない判決が確定しました。
グルメサイトに集客の多くを依存しているのも事実
もう一つの側面として、利用者のレビューに店舗が不満を持つというケースも少なくありません。悪意や事実誤認に基づいた書き込みも多いので、レビューを信じる利用者も多く、悪く書かれてしまったら店舗としては大きな機会損失となってしまう可能性があります。
しかし、食べログをはじめとするグルメサイトに集客の多くを依存しているのも、また事実です。店舗も食べログの様なサイトがないと顧客を効率良く集められません。最終的には競争原理で、お互いに落ち着きどころを探るしか方法はなさそうですね。